Another / the other / the others / other / others
こんにちは。POC field英語学園のAmikoです。
お店などで、自分が見ているものと同じものがもう一つあるか尋ねたいときや、別の色があるか確認したいとき
のようにanotherやotherを使いますが、どれを使って聞くのが正しいのか迷うことはありませんか?
英和辞書で調べると anotherもother も「別の」という意味があり、みなさんはこれらの違いや使い分けに悩んだことはありませんか?
今回はanother / the other / the others / other / others の違いを詳しく解説していきたいと思います。
それぞれの用法をしっかり理解し、自然と使い分けができるようになりましょう!
another = 不特定のもう一つ
まず箱をイメージしてみましょう。
中身の見える透明な箱です。
この箱に3つの玉が入っているとします。
その中から一つ、どれでもいいので玉を取り出して欲しい場合、
となります。
ちなみにもし玉にそれぞれ色がついていたとして、特定の色(例えば赤い玉)を取って欲しい場合には冠詞は a ではなくなり、
のようになります。
そして箱の中の残り2つの内からもう一つ取り出して欲しい場合、それが2つのうちのどちらでもいいのであれば
となります。
The other = 特定のもう1つ/残り [代名詞/形容詞]
そして最後の残りの一つを取り出して欲しい際には
Get the other ball.
となります。なのでThe otherは1番分かりやすく考えると、2つある内のもう一方ということです。
たとえば2人の子供を持つ人が、一人は高校生でもう一人は中学生だと説明したい場合
というように伝えることができます。
The others = 特定の残り(2つ以上) [代名詞]
ですがthe other は名詞の数が2つの場合でしか使えないわけではありません。
ここで透明の箱の中の玉を3つに戻してみましょう。
ひとつ目を取り出した後、残りの2つ両方をまとめて取り出して欲しい場合、このときにも使えるのが先ほどと同じthe other、そしてthe othersとなります。
"Get the others."
今回の箱の中の残りというのは、特定された2つの玉です。
なので、the other +名詞複数形、あるいは代名詞用法でthe othersと省略することができます。
代名詞用法とは、another, the otherなどこれらの語を代名詞として単独で使うことを指します。
形容詞用法は名詞を修飾する使い方です。
Anotherは代名詞用法と形容詞用法どちらも可能です。
The otherは名詞が単数の場合は代名詞としても使えますが、複数の場合は形容詞としてのみとなり、その後に必ず複数形の名詞が必要となります。
こちらについては最後にまとめていきます。
other と others
残るはother とothersです。
これらはtheがつかない為、不特定のものの説明に使います。
ここでまた箱をイメージしてみましょう。
今度は中身の見えない箱です。
中に玉がいくつ入っているかも分かりません。
先程同様、ひとつ取り出す場合は
となります。
もう一つ取り出す場合も透明の箱と同じく
"Get another ball."
となります。
そして更にもう一つ出す場合、今回は三つ目に対しても"Get another." となります。
もちろん、仮に玉が3つしか入っていなかったのなら、3つ目を取り出す時に箱の中身が見えていた場合は最後の一つは特定できるので
となりますね。
ですが今回は箱の中に何玉入っているか分からないので、「もうひとつ」は最後の玉を取り出すまでanotherです。
そして、何玉か出した後に残りの全部をいっぺんに取り出す場合。
これも先ほどと同じくthe otherもしくはthe othersとなります。
何玉かはわかりませんが、箱の中に残った玉全てということは、取り出されていない物以外の特定された残りだと言えます。
ですが、残り全てではなく、箱の中から複数の玉をどれでもいいから取り出す場合、このときに使うのがotherとothersです。
例えばひとつ玉を出した後追加で2つ出して欲しい場合は
となります。
(これが特定された2つの玉だとGet the other two ballsと冠詞が入ることにより数の位置が変わってしまうので難しいですね。)
また、数の部分はsomeやa fewのような表現も可能です。
そしてothersはotherの代名詞用法です。
なので
のように名詞を省略する際に使います。
Other と Othersは人物で考えた方が分かりやすいかもしれません。
たとえば自分のクラスの生徒の話をする際には、特定できるクラスメイトなので
のような文が作れます。
しかし不特定多数の人物について話すときにはtheはつけません。
なので例えば、日本中の学生の話をする際には、それらの学生を特定できない為
のようになります。
まとめ
Another = 不特定のもう一つ
The other = 特定のもう1つ/残り [代名詞/形容詞]
The others = 特定の残り(2つ以上) [代名詞]
Other = 不特定のその他 [形容詞]
Others = 不特定のその他[代名詞]
another、other、the otherについてご説明させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
最後にそれぞれがどのように代名詞用法と形容詞用法に分けられるかをまとめましたので参考にしてみてください。
LEAVE A REPLY