現在形と現在進行形について
こんにちは!
POC field 講師のAmikoです。
今回は英文法の基礎となる、「現在形」と「現在進行形」についてお話したいと思います。
この二つ、意外と使い分けが理解できていない方が多いと思いますので、普段の会話でどう使い分けるのかを詳しく見ていきましょう!
1.現在形
その名称から勘違いする方も多いと思いますが、現在形は必ずしも「現在」について話すときに使うわけではありません。
たとえば「今○○をしている」という英文を作るのなら、
であり、これは「現在進行形」です。
の「現在形」は、「今何をしているか」ではなく「普段何をするか」、つまり習慣や日常などの話をする場面で使います。
比較してみると以下のようになります。
I'm watching TV now. = 私は今テレビを観ています。(テレビを見ている最中だという今現在のこと。)
なので
学校や仕事に行く
毎日三食食べる
寝る前に歯磨きをする
など、自分にとって「当たり前」のことに使うことが多いです。
そしてそれに伴い"always(いつも)"、"usually(普段)"often(しばしば)"、"sometimes(時々)"や"never(決して~しない)"のような頻度を表す副詞や
"everyday(毎日)"、"once a week(週に一度)"のように具体的な時を表す表現と組み合わせて使うことができます。
I never eat out at restaurants on weekdays. = 平日にレストランで外食することは決してありません。
Alwaysに関しては、実際毎日欠かさず行っていることでなくても、「いつも」と強調したい際に使うことができます。
これはもちろん、毎日言われているわけではなくとも、「いつも○○なんだよね~」といった感じで伝えることができます。
Neverも同様です。
一度もしたことがないというわけでなくても、めったにしない物事についてはそれを強調するためにneverを使ってもよいです。
そしてalwaysの使い方で例外なのが「現在進行形」と組み合わせる場合です。
頻度を表す副詞は基本現在形とのみ使用します。
ですがalwaysに限っては、「いつも○○をしてしまう」のように、悪い癖や習慣、失敗談など否定的な意味で伝えたいときにのみ現在進行形と組み合わせることができます。
You are always playing games. You should study more! = いつもゲームばっかりしている。もっと勉強するべきだ。
というように表現できます。
現在形は習慣の他にも「情報、特徴」や「事実」に使うことができます。
例えば
The earth goes around the sun. = 地球は太陽の周りを廻る。(事実)
つまり「普段どうであるか」以外にも「常にどうであるか」ということを現在形で表現することができるのです。
私は日本人の生徒です。(自分の情報)
I go to high school in Tokyo.
私は東京の高校に通っています。(情報、習慣)
Tokyo is the capital of Japan.
東京は日本の首都です。(事実)
I sometimes enjoy watching American movies.
私は時々アメリカの映画を見て楽しみます。(習慣)
And so, I'm studying English very hard.
なので今、私は一生懸命英語を勉強しています。(今のこと、よって現在進行形)
このように現在形を現在進行形を使い分けることができます。
2.現在進行形
現在進行形はお伝えしたように、「今○○をしている」のように、物事をしている「最中である」ということを伝える際に使用します。
これは必ずしも、話をしているその時その場所で物事をしていなくても、物事の「途中」であるのなら使用可能です。
例でみてみましょう。
この文には二つの可能性があります。
もう一つは、「今読んでいる途中の本がある。」ということ。
話しているときにその物事を行っている真っ最中でなくとも、見ているドラマやアニメがある、作りかけのプラモデルがある、途中まで描き終えた絵があるなど、「最後まで終わっていない状況」であるということを伝えることが可能なのです。
そしてもう一点現在進行形で理解しておきたいのは、「現在のことでなくても使用できる」という点です。
これは今ハワイに向かっているわけではありません。
Next summerとあるように、未来の話なのです。
現在進行形は「確実な予定」に関して話す際に使うことができます。
未来形の表現には他にも"will"や"be going to"があります。
これら未来形の比較はまたの機会にお話できればと思います。
3.現在形 VS 現在進行形
この二つの表現を完璧にマスターする上で難しいのが、たとえ「今○○をしている最中」であっても、現在形しか使えない場合があるということです。
B. I am reading a comic book. I don't really like it.
上の二つの文を比較してみましょう。
A.は、普段から漫画を読まない。あまり好きでないから。というような文章です。
この「好きではない」はこの人物の情報だと言えます。
B.は、今読んでいる途中の漫画がある。けどあまり好きではない。という文章です。
この場合の「好きではない」は、「今どう思うか」の感想です。
なのでB.の"I don't really like it."は習慣でも情報でも事実でもないため、進行形の方がいいのでは?と思うかもしれません。
ですがそうはならないのは、一部の動詞は如何なる場合でも進行形(-ing)にならないからです。
これらのような「状態動詞」はたとえ今現在のみの話であっても進行形になりません。
状態動詞とは体の動きではないような動詞を指します。
新しい本を欲しいといった感情がたとえその時だけだとしても、"I'm wanting..."とはなりません。
更に
この二つの動詞は進行形にすることは可能ですが、形式を変えることで伝えたい意味も変わってしまうので注意が必要です。
thinkに関しては、「○○だと思う」のように意見を述べる際には"I think..."と、たとえ何かについて「今」思うことであっても現在形を使用します。
一方で"I'm thinking..."という表現は、「思う」というより「考える、悩む」といった意味に近いです。
たとえばあるお誘いに対して、
という返事の仕方ですが、"I'm still thinking." と伝えると「まだ考えているところです。」のようになります。
なので上手に使い分けるようにしましょう。
haveに関しては、何かを「持っている、所有している」という意味では"have"は進行形にできません。
今何かを手に持っていても"I'm having..."とはなりません。
ですが、食事をとる、パーティーをする、素敵な時間を過ごす、というように「経験する」という意味で使う場合は以下のように進行形にできます。
I'm having a party tomorrow. = 明日パーティーをする予定です。(未来を表す現在進行形です)
I'm having a great time. = 素敵な時間を過ごしています。
のような文章を作ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実は簡単でない現在形と現在進行形ですが、正しく使えるようになるとスピーキング力がアップすると思います♪
たくさん声に出して練習してみてくださいね!
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